チャーハンと焼き飯はどっちが先?歴史的ルーツと発祥の真相を徹底解剖
一方で、チャーハンのルーツは古代中国の「炒飯(チャオファン)」にあります。記録上、炒飯の原型とされる「砕金飯(さいきんはん)」は、隋代(581, 618年)の越国公・楊素が好んだ料理として知られています。これは熱した中華鍋に油を注ぎ、溶き卵を投入して細かく散らし、そこに白米を加えて黄金色にコーティングする高度な宮廷料理でした。
この技法が日本に本格的に持ち込まれたのは、19世紀半ばの幕末から明治維新にかけての開国期です。横浜、神戸、長崎などに形成された中華街を通じて、本場の中華料理技術が伝来しました。昭和初期以降、全国に急増した「町中華」によって庶民の味として浸透していきましたが、歴史的な時間軸で見れば、日本国内に存在していた焼き飯のほうが、中国から定着したチャーハンよりも数百年単位で早く日常食として存在していました。