静岡河内屋38年の歴史に幕!創業から2026年2月閉店までの歩みと全貌
静岡浅間神社の門前に広がる浅間通り商店街。かつて多くの参拝客で賑わったこの地に「河内屋」が産声を上げたのは、昭和が幕を閉じようとしていた1988年のことだった。創業当初から店主が頑なに守り続けてきたのは、「客の目の前で焼き、できたての最高状態を手渡す」という、極めてシンプルかつ過酷な対面実演スタイルである。
店先に漂うみりんや醤油、蜂蜜が焦げる香ばしい薫煙は、浅間通りを歩く人々の足を止めさせた。鉄板の前に立つ職人の流れるような所作、ひしゃくから均一に落とされる生地、気泡の立ち上がりを見極めて木べらで一瞬にして返す技術。その一連の動作そのものが、街の風景であり風物詩となっていた。口コミは瞬く間に広がり、いつしか「浅間通りに行けば必ず立ち寄るべき行列店」としての地位を確固たるものにしていった。